2024年から新NISA制度が始まります。これは日本で投資している人が喜ぶ制度ですが、どれだけの人が知っているのでしょう。
今回は新NISAについて解説するのではなく、そもそも投資するとはどういうことなのか。投資先はどんなモノがあるのか。投資する時に必要な心構え、投資している時の心構えなど、投資の基本について解説していきます。
投資を辞書で調べてみましょう。「利益を得る目的で、事業に資金を投下すること」「元本の保全とそれに対する一定の利回りとを目的として貨幣資本を証券(株券および債券)化すること【広辞苑より】
まぁ大体辞書なんて分かるようで分からん、小難しく長い文章にしてるだけですよね。簡単にいうと利益を求めてお金を掛けること。決して「賭ける」ではありません。賭けるだと投資ではなく投機になりますね。まぁその辺はこの際おいておいて、本題に戻りましょう。
https://www.amazon.co.jp/Amazon-Video/b?ie=UTF8&node=2351649051&linkCode=sl2&tag=kukiblog-22&linkId=a1594861f982cf046ec6a4b3934f904b&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl投資の種類
一括りに投資といっても色々種類があります。馴染みのあるものからあまり聞きなれないものまであり、リスクやリターンも違ってきます。今回はリスクやリターンについては細かく述べず、どういったものがあるのかだけお伝えします。
株(株式投資)
上場している株式会社の発行している株式を取引できます。配当金や株主優待が得れる企業もあります。また購入した金額より値上がりすれば値上がり益が得られます。もちろん購入した金額より値下がりすれば損失となります。
ここで一つ損益について。購入した株券が購入した金額より下落してしまったとします。ここで売却すると損失となります。ですが、下落している株券を所持し続けていると含み損といって、購入した時よりも値下がりしているため売却すると損失が出るものを所持している状態になります。これは逆も同じで購入した株券の価格が上昇していても売却しなければ利益を確定できていません。これは含み益といいます。
不動産
土地や建物に投資すると家賃収入が得られたり、売買益が得られます。マンション投資の勧誘電話がかかってきたりしますよね。おいしい投資話は電話で勧誘しなくても買われていますので、勧誘しなくては買ってもらえないようなマンションは投資すると損をする可能性が高いです。気を付けましょう。
債権(国債・社債)
国や企業に対しお金を貸し、貸した金額や期間に応じて利息を得ることができます。社債は株券よりも返済の優先順位が高く、もし投資していた企業が倒産しても社債の場合返済額が多くなります。ですが、未来が分からないといっても倒産するような企業への投資は避けたいものですね。
投資信託(ETF・REIT)
投資家から集めた資金をファンドが運営方針にしたがって投資したもの。運用先は株や債券など。運用益や配当金で利益を得る事が出来る。ETFは上場している投資信託。REITは投資対象が不動産。ファンドに委託している為、ファンドに対して手数料を払う必要がある。
コモディティ
金や銀などの商品も投資対象です。商品は幅広く小麦やオレンジジュースもあります。金や銀、車や宝石など現物を買う投資もありますし、現物では無く権利で投資するCFDという投資方法もあります。権利の取引は後ほど解説します。
為替
通貨間のペア取引です。ドルが値上がりしそうだから円をドルに交換するというような投資です。通貨ペアは多数あり各国の通貨どうしでそれぞれの価格があり世界中で取引されています。値動きは秒単位であります。流動性(ボラティリティ)の高さで注目度がわかります。またレバレッジをかけた取引方法もあります。コレも後ほど解説します。
暗号資産(仮想通貨)
ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの仮想空間の通貨です。データとして裏付けされている。通貨数は星の数程あり、毎日ドンドン新しいモノが作られている。暗号資産の取引所で取引を行う。為替の様にレバレッジをかけた取引を行う事も出来る。
デリバティブ
金融派生商品。先物取引やオプション取引などで金融機関に資金を預け、資金より大きな金額で取引を行います。為替や暗号資産だけでなくコモディティもその対象です。少ない資金で権利を購入し、レバレッジをかけて高額取引を行えます。ハイリスク、ハイリターン商品ですね。日本人の投資がギャンブルだと言うのは、この部分をさして言っているモノだと思われます。何の根拠も無く、ただ勘でハイリスク商品を買う事はギャンブルと変わりないと思います。ギャンブルは投資ではありません。
時間軸による選択肢の違い
投資の種類について解説してきましたが、人にはそれぞれ向き不向きがあります。向いているものを探す方法は実際にやってみる以外に方法がありません。そして、投資商品にも時間軸的に向いているもの、向いていないものがあります。ただ、向き不向きがあるからといって、必ずしもやってはいけないというわけではありません。例えば投資信託は比較的長期投資に向いている商品です。ですがレバレッジのかかっている商品もあり、レバレッジが高くなるとリスクが高くなります。
基本的には長期目線での投資は低いレバレッジが、短期間の目線での投資には高いレバレッジが向いているとされています。高いレバレッジでの投資になると少しの値動きで大きな金額が動くことになり、老後資金のために投資をしようと長期目線で投資するのに、毎日の大きな値動きで短期間で追証やゼロカットで資金を失くしてしまうということも考えられます。逆にすごく大きな資産を形成することが出来るかもしれませんが、老後資金のための資産形成のための投資としては不向きです。またインデックス商品の中にもレバレッジ商品があり、投資信託だからとかETFだからという風に考えず、必ず投資する商品の内容を確認するようにしましょう。
レバレッジ
「てこの原理」です。借り入れを利用して自己資金以上の収益の機会を得る事です。日本の取引所では余り高いレバレッジはありませんが、海外の取引所になると何千倍といったレバレッジを掛けることもできます。取引所によっては追証が発生することがあります。追証(おいしょう)とは証拠金以上の含み損が発生した場合に追加で証拠金を入金しなければいけない状況です。日本の取引所はゼロカットシステムが無い所が多く、含み損が膨らむと追証が発生する可能性があります。海外取引所で取り入れられているゼロカットシステムとは、追証が発生する位の含み損が発生した場合、口座残高を0にし、それ以上の損失は発生しないシステムです。ゼロカット、追証に関してはメリットデメリットがありますが、今回は詳しく解説しません。
投資をすることは敷居が高いかもしれません。ですが、投資が軌道に乗ると未来設計の一つの手段となりえます。投資は始めてまでしまうと、続けることは容易です。感覚は一人映画や一人飯に近いです。一度行けるともう二度目は余裕です。一歩踏み出す勇気と続ける持続力があれば大丈夫。
ここでひとつ投資で有名な格言があります。
投資で一番儲ける事が出来る人は死人と投資した事を忘れた人である。
資本主義社会に在籍している限りインフレは必然であり、経済は右肩上がりなのです。そして、資本家>労働者なのです。資本家とは所謂投資家です。労働を続けて稼げないと嘆く前に、勝ち組の資本家への第一歩を踏み出しましょう。
僕自身が投資に興味をもった事によるメリットの一つに、世界情勢を知るようになったという事があります。投資の世界は世界の情勢と密接しています。得た知識はプラスに働くことはあってもマイナスにはなりません。
最後に。保険は悪、ローンは悪といった流れがありました。けれど、もしものことに備える保険はやはり必要です。けれど、保険は貯蓄などの資産形成を混同した商品があります。保険会社に高い手数料を払って資産形成をする位なら自身で長期投資をすることをお勧めします。また高額商品を購入する際(家や車など)一括で支払う方がローンで支払う方が良い。これはケースによって異なります。ローンで支払うとローン会社に利息を払う必要があります。一括で支払うより金額を多く払う必要があります。ですが、一括で払う金額を投資し利息以上の利益を得れればどうでしょう。投資をしていると新たな視点を得ることが出来ます。今まで何も考えずに行っていた事も振り返ってみると改善点が見つかるかもしれません。
投資はギャンブルではありませんし、直近の資金を得るために行うものでもありません。持てる資産を全額投資に回してしまうといざ必要になった時にすぐに使えない可能性があります。手持ち資金がないからといって、借金をしてまでするものでもありません。難しく考えずに、肩の力を抜いて、さぁ一歩前へ踏み出してみよう。
コメントを残す